底地の相続トラブルを回避するにはどう対策すればいいの?
底地の相続トラブルを回避するためには、トラブルが発生しないように対策を講じておくことが必要です。底地の相続はトラブルが発生しやすいといわれているため、同じような失敗をしないためにも、しっかり準備しておきましょう。こちらでは、実際にどんなトラブルが起きやすいのか、同対策すればよいのかを解説します。予防が何よりも大切です。
底地の相続はトラブルが起きやすい?
そもそも底地とは、地主が貸している土地を指します。土地を所有してはいるものの、土地を利用する権利がないという悩ましい問題を抱えている状況です。そんな底地の相続は複雑な要因が絡み合っているので、トラブルが起きやすくなっています。
とくに多いのは、底地の価値が低い、底地・借地関係は解消しにくい、なかなか買い手がつかないなどのトラブルです。また、複雑な仕組みなので、素人では判断できないようなことが多くあります。それを解決しようと行動してトラブルが発生することがあります。
底地の相続税について知っておくとよいこと
更地と比較すると底地の価値は低下します。そのため、相続税も少なくなるのです。相続税を抑えるには、相続財産を減らす方法と法律上の軽減措置を利用する方法があります。こちらは節税対策として積極的に行っていきましょう。税に関する悩みは税理士に相談するのがおすすめです。
相続した底地の物納は可能なのか
物納できる場合があります。それには、借地権者が明確であるかどうか、底地をめぐる係争はないかどうか、地代は相場に合っているかどうか、地代の滞納がないかどうか、土地が単独利用できる状態であるかどうかを確認することが必要です。
底地の相続トラブルを防ごう!トラブル回避術とは
底地の相続トラブルはどう回避すればよいのか、こちらでご紹介していきましょう。
単独名義で所有する
共有名義にするのではなく、できるだけ単独名義にしましょう。単独名義のほうがトラブルになりにくいためです。複数人の共有名義の場合は、収益の取り分で揉める可能性がある、売却をするべきかどうかで揉める可能性がある、売却の方法で意見が分かれることがある、複雑なやり取りでややこしくなることなどが予想されます。
お金が絡むと揉めるケースは家族間や親族間でも起こるものです。複雑であればあるほど、何としてでも手に入れたいと欲が出てしまうので、共有名義は避けるようにしましょう。
相続した底地を売却する方法を知る
借地人に売る、底借同時売却、底地専門の業者に売却する、底地の測量を済ませておく、底地の相続登記をすることで、売却することが可能になります。借地人に売ると借地人のメリットは大きいです。借地人は、建物の建て替えがスムーズにできるようになります。
また、土地の売買も可能になるので条件が合えば喜ばれるでしょう。トラブルが起きにくいので、双方にとってメリットがあります。底借同時売却は、底地と借地権を同時に売却することで、不動産の価値を高めることが可能です。底地だけ、借地権だけとするよりもよいでしょう。複雑な権利関係や借地権付きの土地などは、なかなか買い手がつかないことがあります。それは複雑で難しいからです。
そのような場合は、自分だけで苦労することなく業者に依頼しましょう。独自の販路を開拓している業者に依頼することで、買い手がつかなかったという問題が解決されるかもしれません。底地の測量を済ませておくのは、適正な売却価格を知るため。土地の売却には測量が必要です。
とくに土地の境界はトラブルになりやすいので売却を検討しているときは、先に測量を済ませておきましょう。底地の相続登記をすることで名義を変更できます。登記するのを忘れないようにしましょう。
底地は早めに整理するのがおすすめ
底地の相続はトラブルが発生すると予想できるので、早めに対策を講じることが必要です。ひとつずつ対策を考えていきましょう。また、事例集などもインターネットなどで検索すると公開されているので、同じような失敗をしないように予習しておきましょう。
対策を講じておく必要がある
底地の相続は、円満に相続するための対策を講じておきましょう。きちんと対策しておかないと、最悪の場合、地主の子どもが土地を手放さなくてはいけなくなります。対策方法としては底地を資産化する、測量や登記を済ませるなどの方法がおすすめです。また、困ったときは専門家に相談するようにしましょう。
まとめ
底地の相続は、専門家や業者ではない限り複雑で難しいものとして認識されています。分からないことがあれば、勝手に自己判断せずに専門家や業者に相談するようにしましょう。現在取り組んでいる方法がよろしくない場合は修正案を提示してくれる可能性があります。また、さらによい方法を教えてくれるかもしれないので頼ってみてください。